GRADE (Grading of Recommendations, Assessment, Development and Evaluation) システムは、エビデンスと推奨を系統的にグレーディングするアプローチで、Guyatt, Oxmanが中心となって立ち上げたGRADE Working Groupにより作成されたものです。現在まで、多くの学会や学術関連グループで採用され(Cochrane, UpToDate, Clinical Evidence, WHO, USPSTF, AHRQ, EBUro, NICE, CADTH, ATS, Surviving Sepsis Campaign, など)、診療ガイドラインの作成や理解のための標準的なアプローチとなっています。これまで、Guyatt G, Oxman AD, Schunemann HJ, Falck-Ytter Y がたと共に日本語論文を作成し (2007.May〜)、さらに2010年春、「診療ガイドラインのためのGRADEシステム」を出版しました(本書を活用し、ガイドラインの作成者やガイドラインを利用する医療の最前線の臨床医には、GRADEを理解し、ガイドラインの作成や提示される推奨とエビデンスの質などを理解してほしいと思います)。

GRADEを利用している組織はさまざまですが、GRADEシステムを改変することは混乱をまねくことになります。

GRADEシステムのエビデンスの質と推奨度とは?
エビデンスは、システマテイックレビューなどの統合したもので評価し、4段階に等級する(high, moderate, low, very low)。RCTsでも最終的な質として「very low」、観察研究(low)からのエビデンスが最終的に「high」というグレード付けがありえる。GRADEの推奨の強さ(推奨度)は2種(strong, weak)。国内で多用されているMinds診療ガイドライン作成の手引き(2007)は、GRADEとは全く異なるもので注意が必要です。
GRADEシステムの概要「診療ガイドラインのためのGRADEシステム」書籍より):購入は、出版社、あるいはアマゾン(右)など。

■エビデンスの質の評価支援ソフトが、GRADE profiler (ver 3.2)であり、コクランRevMan5とデータのやりとりが可能である。2008年、国内におけるGRADE理解のためにGRADEハンドブック日本語翻訳版を作成し公開(下記リンク)したが、2009年6月にバージョンアップされた。

■国内のGRADEシステム利用のガイドライン現状、および国内のGRADEメンバー。GRADEについて疑問がある際は、海外メンバーやこのリストの方々に連絡してください。


■本サイトでは、GRADEに近い概念である、GATE frameについての資料を紹介しています。


[GRADE] and [GATE Frame]
GRADE関連の参考資料 GRADEハンドブック翻訳版 診療ガイドラインのためのGRADEシステム GATE Frame JAMA-UG 2e
grade-handbook grade-book gate-frame in process

GRADEシステム関連情報

No. 項目 内容 date
1  GRADE profiler

GRADEpro (ver3.2)とRevMan5 ,日本語翻訳版

2008/11/15

2  GRADE FAQ

GRADE Working Group のオリジナルの FAQ翻訳

2010/3/1

3  GRADEの推奨度

推奨の程度と、エビデンスの質による総分類表

2007/7/20

4  GRADEガイドライン

GRADE-ガイドライン作成ステップの手順

2008/11/15

5  SoFとrisk of bias

GRADEproに関するFAQs

2010/04/12

6  GRADE evidence profile

RevMan5作成例rev1 例2 例3

2010/04/03

7  過去のGRADE論文

GRADEシステム:エビデンスから推奨へ(TIP 2007)
GRADEシステムとSoF:エビデンスから推奨へ-II(Ther Res 2007)

2008/1/10

8  国内GL(一部の例)

エビデンスの質評価や多彩な推奨度. google spreadsheet

2008/02/06

9  2x2 spreadsheet

相対危険、オッズ比、NNT、感度、特異度、尤度比など. 2x2 table analysis.sample size calculation (Morizane)

2008/02/20

10  メタアナリシス

エクセルでのメタアナリシス例.meta-analysis, or Google spreadsheet

2008/02/20

エビデンスの質の評価や診療ガイドラインの作成・理解のために単純・明示的なシステムであるGRADEの大きな波が世界に普及しており、国内のこれまでのバラバラな基準やあいまいな判定基準によるガイドラインは徐々に変更せざるを得ないだろう

内科医のエビデンスに基づく医療情報

アイコンは自作で以下の意味です。患者の疑問からスタート、アウトカムの重要性を判定、アウトカムに関連するエビデンスを検索・収集・統合、全体的なエビデンスの質を判定して、benefit/downsidesバランスや価値観・好み、コスト、などを参考にして、推奨度を決定。エビデンスの質の要約が、Summary of Finding (SoF)である。EPICOT:、Evidence, Patient, Intervention, Comparison, Outcome and Time (EPICOT) structure。