| 推奨グレード | 害/便益の明瞭化 | 推奨を支持するエビデンスの質 | 意味 |
|---|---|---|---|
| 強い推奨/ ”高”の質のエビデンス |
便益が明らかに害・負担をしのぐ、 あるいはその逆。(clearly) |
良好に実施された複数のランダム化比較試験からの一定したエビデンス、あるいはバイアスのない複数の観察研究での例外的に強固なエビデンス | 推奨はあらゆる環境において、全患者に適用できる(can)。さらなる研究を実施しても、推定効果への確信は変わることはほとんどない(very unlikely)。 |
| 強い推奨/ ”中”の質のエビデンス |
便益が明らかに害・負担をしのぐ、 あるいはその逆。(clearly) |
重大な制約(一貫性がない結果、研究方法の欠陥、直接性がない、不精確、のいずれか)のある複数のランダム化比較試験のエビデンス、あるいはバイアスのない複数の観察研究での通常ではありえない強いエビデンス。 | 推奨はあらゆる状況において、全患者に適用できる(can)。さらなる研究が(もし実施されるなら)、推定効果への確信に重要なインパクトを持つ可能性があり(likely)、結果としてその推定が変わるかもしれない(may)。 |
| 強い推奨/”低”の質のエビデンス | 便益が明らかに害・負担をしのぐ、 あるいはその逆。(clearly) |
複数の観察研究、あるいは重大な欠陥か直接性のないエビデンスの複数のランダム化比較試験による、少なくともひとつの重大なアウトカムに対するエビデンス | 推奨は、より質の高いエビデンスが利用できるようになると変わるかもしれない(may)。さらなる研究が(もし実施されるなら)、推定効果への確信に重要なインパクトを持つ可能性があり(likely)、結果としてその推定が変わる可能性がある(likely)。 |
| 強い推奨/”非常に低”の質のエビデンス(非常に稀) | 便益が明らかに害・負担をしのぐ、 あるいはその逆。(clearly) |
システマテイックでない臨床観察による少なくとも一つの重大なアウトカムに対するエビデンス、あるいは重大な直接性のないエビデンス | 推奨は、より質の高いエビデンスが利用できるようになると変わるかもしれない(may)。少なくとも一つの重大なアウトカムに対してのどの推定効果も非常に不確かなものである。(very uncertain)。 |
| 弱い推奨/”高”の質のエビデンス | 便益が害・負担に近い。(closely) | 良好に実施された複数のランダム化比較試験からの一定したエビデンス、あるいはバイアスのない複数の観察研究での例外的に強固なエビデンス | 最適な行為は、環境、患者、あるいは社会的価値によって異なるかもしれない(may)。さらなる研究を実施しても、推定効果への確信は変わることはほとんどない。(very unlikely)。 |
| 弱い推奨/”中”の質のエビデンス | 便益が害・負担に近い(closely) | 重大な制約(一貫性がない結果、研究方法の欠陥、直接性がない、あるいは不精確のいずれか)のある複数のランダム化比較試験のエビデンス、あるいはバイアスのない複数の観察研究での通常ではみられない強いエビデンス | ある環境の下で、ある患者では別の治療が良い可能性がある(likely)。さらなる研究が(もし実施されるなら)、推定効果への確信に重要なインパクトを持つ可能性があり(likely)、結果としてその推定が変わるかもしれない(may)。 |
| 弱い推奨/”低”の質のエビデンス | 便益、害、負担の推定が不確実(uncertainty)、便益が害・負担に近いかもしれない。(may be closely) | 複数の観察研究、あるいは重大な欠陥か直接性のないエビデンスの複数のランダム化比較試験による、少なくともひとつの重大なアウトカムに対するエビデンス | 他の治療も同様に妥当的なものかもしれないい(may)。さらなる研究は、推定効果への確信に重要なインパクトを持つ高い可能性があり(very likely)、結果としてその推定は変わる可能性がある(likely)。 |
| 弱い推奨/”非常に低”の質のエビデンス | 便益、害、負担の推定が非常に不確実(major uncertanty)、便益が害・負担とバランスがあるかどうかわからない。(may or may not be closely) | システマテイックでない臨床観察による少なくとも一つの重大なアウトカムに対するエビデンス、あるいは重大な直接性のないエビデンス | 他の治療も同様に妥当的なものかもしれない(may)。少なくとも一つの重大なアウトカムに対してのどのような推定効果も非常に不確かである(very uncertain)。 |
引用:Am J Respir Crit Care Med 2006; 174: 605-614 (表6)