GIN-McMaster Guideline Development Checklist - Japanese Translation

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GIN-McMasterガイドライン作成チェックリスト - 日本語版

 

 



ガイドライン作成トピック:

  1. 組織、予算、計画、ならびにトレーニング/
  2. 優先順位の設定
  3. ガイドライングループのメンバー構成
  4. ガイドライングループプロセスの確立
  5. 対象読者の特定とトピックの選択
  6. 消費者と利害関係者の関与
  7. 利益相反についての検討
  8. (PICO形式の)疑問の生成
  9. アウトカムと介入の重要性、ならびに価値観、意向、効用値の検討
  10. 採用するエビデンスの決定、ならびにエビデンスの検索
  11. エビデンスの要約、ならびに追加的情報の検討
  12. エビデンス総体の質、強さ、または確実性の判断
  13. 推奨の作成、ならびに推奨の強さの判断
  14. 推奨事項ならびに実行・実行可能性・公平性に関する検討事項の中で使用される表現
  15. 報告とピアレビュー
  16. 普及と実行
  17. 評価と使用
  18. 更新








ガイドライン作成ステップ 情報源 備考
1. 組織、予算、計画、ならびにトレーニング
Organization, Budget, Planning and Training
1. ガイドライン作成グループの構成を決め、関連各グループの 役割、業務、関係を決定する(例:ガイドライントピックの選択 やグループのメンバー構成を方向付けする監督委員会/組 織、エビデンス統合を行う専門家および方法論学者からなる ワーキンググループ、事務的サポートを提供する事務職員、 推奨を作成するガイドラインパネル、諮問を行う利害関係者 と消費者)。( トピック 3、 4 、および6 参照) 1-16
2. ガイドライン作成グループに関わる金銭面や実行可能性の問 題の観点から、提案されているガイドライン作成プロジェクト を詳細に評価する(例:プロジェクト遂行に必要な資源の有 無、ガイドラインパネルやスタッフに求められる責任)。 2-8,11,15-22
3. ガイドラインプロジェクトの進行に組織の承認を得る。 4-7,10,11,13, 16,18,20,21,23
4. ガイドライン作成予算を立案し、各ステップの推定コストを概 説する(例:作業部会およびスタッフへの報酬、外部組織・グ ループへの一部業務の委託、旅費、出版および普及の費用 など)。 7,16,17,20,24,25
5. ガイドラインパネルメンバーが、業務時間に対してなんらかの 支払いや報酬を受けるのか、それともボランティアとして働く のかを決める。 3,10,19,24
6. 利益相反の問題に注意しつつ、ガイドライン作成のための十 分な資金を確保する。( トピック 7 参照) 3,4,6,7,9,16,21, 26,27
7. ガイドライン作成プロセスを円滑に進めるのに必要な事務的 サポートについて概説し、これを確保する(例: 「利益関係の 宣言(declaration of interests)」の取りまとめと取得、グルー プ会議の設定などを担当する、作業部会の事務職員)。 2-9,16,20,22
8. ガイドライン作成プロセスに関わることになる人員が必要とす るトレーニングとサポートを計画および準備する(例:ガイドラ インパネルメンバーを対象とした利益相反に関する教育やト レーニング、ガイドライングループに加わることになる患者を 対象とした教育セッションなど)。( トピック 4 および 6 参照) 1,2,5-7,14,15,23,24,28-30
9. ガイドラインの完成に向けたスケジュール、およびガイドラ イン作成プロセスにおける各マイルストーンの完了目標 日程を設定する。 2,4-10,13,16-18, 20-22
10. 計画されているガイドラインに関わる法的検討事項がない か判断する(例:希少疾病用医薬品を対象とした還付方 針)。 4-7,20,21, 23,24,31,32
11. ガイドライン作成グループが計画どおりに作業を進められる ように、ガイドラインの全体目標の概略、スケジュール、業務 分担、決定事項の記録を必要とするステップ、ならびに各ス テップに対して提案されている方法が盛り込まれた、プロジェ クト進行の指針となるガイドライン全体のプロトコルを作成す る(すなわち、ガイドライングループ結成方法、ガイドラインで 扱うトピックの選択方法、合意形成方法、意見交換方法、エ ビデンスの検索および選択方法などの、このチェックリストで 取り上げられている方法)。 3,5,7-11,13-16, 20,23,27,28, 33-35
2. 優先順位の設定
Priority Setting
1. 必要なガイドライントピックに優先順位を設定するためのプロ セス、ならびにそのプロセスを指導する担当者を決定する (例:支援組織の本部所属の監督委員会による優先順位の 設定、政府保健省または専門家協会による優先順位の提 示)。 4-14,16,17, 19,20,25,36,37
2. 優先順位設定の過程におけるガイドライントピックの提案のた めの具体的基準を設け、系統的かつ透明性の高いプロセス を適用する(例:疾患の有病率や負担の高さ、回避可能な死 亡や病気、高コスト、新興疾患や新たな治療選択肢、診療に おけるばらつき、急速に変化するエビデンスなど)。 3-6,8-14,16, 17,19,20,25, 36,37
3. 優先順位の設定やガイドラインのトピック選択において、適 切な利害関係者を関与させる(例:臨床家、専門家協会、 政策決定者、支払い機関、一般市民)。( トピック 6 参照) 1,5-8,10,12- 17,20,36
4. 診療ガイドラインの推奨を実行する際に重要視することや必 要となる資源に対する様々な視点をどのように検討するかを 検討し、決定する(例:患者、支払い機関、臨床家、公衆衛生 プログラムの視点)。( トピック 11 参照) 3,5,8,10,12,17, 19-21,27,32, 35,38
5. 提案されているトピックを取り上げた既存の最新のガイドライ ンがないか検索し、その信頼性を評価する(例: AGREE II)。 既存のガイドラインを適応して使用できるか、それとも完全に 新規でガイドラインを作成すべきかを判断する。( トピック 10 も参照) 3-14,16,17, 19,20,38,39
6. ガイドライン作成を行う他の組織と提携する必要性または機 会について話し合い、ガイドラインの全部または一部の作 成で共同作業を行うかどうかを決定する。 7,8,13,16,20,24, 25,40
7. 実行に関わる問題や変更への障壁などの観点から、提案さ れているガイドライントピックについてのスコーピング演習を 実施する(例:ガイドラインの作成が健康アウトカムの改善に つながると考えられる、各ヘルスケアの推奨事項が実行可 能である、資源が入手可能である、など)。 3-9,11,13-15,17, 19-21,24,27,32,35,41
8. 設定された優先順位や選択されたガイドライントピックにつ いて合意を図るための方法を選択または提示する(例:投 票、デルファイ合意形成法)。( トピック 4 参照) 4-6,13,17,20,36
9. 透明性を確保するために、優先順位設定プロセスおよび選択 されたガイドライントピックを記録する。 4-6,13,17,20,36
3. ガイドライングループのメンバー構成
Guideline Group Membership
1. ガイドライン作成グループは、対象読者の一員、患者と介護 者、現場の臨床家、当該領域の専門家、方法論的専門家、 医療経済専門家などの分野横断的な顔ぶれを揃え、求めら れている役割を果たす(例:作業部会やガイドラインパネルに 求められる役割)。( トピック 6 も参照) 1,3-7,9-11, 13-16,19-25,27, 37,39,42,43
2. ガイドライン作成グループメンバーの募集と組み入れのため の方法を決定する(例:大々的な広告による担当者募集、面 接試験による担当者採用など)。 1,2,5,6,9-11,13, 16,20,24,25,43
3. ガイドラインパネルには、トピックに適した専門知識のバラ ンスと適切な顔ぶれを確保する(例:対象読者を構成する 専門家やプライマリケア医師、パネルメンバーの性別分布 および地理的分布)。このステップは、対象読者として新た なメンバーの追加が必要となった場合やガイドライン内の トピックを製錬化した場合に繰り返し行われることになる。 ( トピック 5 参照) 1-8,10,13-16,20, 24,25,27,37, 39,43
4. 特にガイドラインパネルについて、ガイドライン作成グループ の最適なサイズを検討する(例:グループサイズが小さすぎる と経験、当該領域の専門知識、および顔ぶれの広さが不十 分となるし、大きすぎると結束力や効果的なグループ交流が 欠如することがある)。 1,2,4-7,9,13-16, 20,23,24,37,43
5. ガイドライングループメンバーの役割、および各メンバーの担 当業務を概説する(例:執筆チームの一員、会議の議事録作 成や決断の記録を行うグループ内の記録担当者、方法論的 コンサルティングの提供、システマティックレビューの実施お よび他のエビデンスの収集、患者の視点の提示、臨床専門 医としての視点の提示など)。 1,2,4-10,13-16, 20,22,24,37, 39,43
6. グループの円滑な運営、建設的な動態の維持、紛争の特定 と解消、中立的かつ客観的立場の堅持、および方法論的な 見識と当該領域の専門知識の保有において実績を持つグ ループリーダーまたは議長を選任する。 1,2,4-9,13-16,20, 23-25,37,39,43
7. 透明性を確保するために、ガイドライングループメンバーの 選定プロセスおよび各メンバーの役割を記録する。 1,2,5-8,13,16, 20,21,23,27,43
4. ガイドライングループプロセスの確立
Establishing Guideline Group Processes
1. ガイドラインパネルメンバーや他のグループとのコミュニケー ション手段および頻度、ならびにその手配を行う担当者を決 定し、どのような場合をこの決定事項の例外とするかについ て検討する。 1,2,4-6,8,9, 13,15,16,20, 24,43
2. ガイドライン作成グループメンバーへの導入説明、トレーニ ング、およびサポートを通じてグループプロセスに対する 期待と認識を設定する(例:グループディスカッションおよび 意思決定のための理想的な条件の設定)。 1,2,4,6-9,14, 16,19,23,24, 37,44
3. ガイドライン作成グループ向けのトレーニングの一環として、 プロセスおよび提案されている方法は何かについて、さらに はこれらを遵守する必要があることについて、各グループメ ンバーが理解することを確実にする(例:採用されることにな る合意形成方法、匿名または非匿名の投票、エビデンスの 評価、グループディスカッションおよびアイデアの提供)。 1,2,4,6-9,14,15, 19,24,33,44
4. 各グループメンバーに平等に貢献の機会を与え、なおかつ各 メンバーのアイデアや見解が十分に考慮されるようにするた めの最適な条件を設定することをめざす(例:グループディス カッション、意思決定、推奨の作成に際して)。 1,2,6-9,13,16, 19,23,24,33, 37,44
5. グループメンバー間の対立や争議、ならびにグループプロセ スの破綻に対処するための方法を確立する。 2,7-9,13,15,16, 19,33,44
6. ガイドライン作成プロジェクト全体をとおしてグループプロセ スについてのディスカッションやフィードバックを行う機会を 提供する。 E*, 6
7. ガイドラインの作成に際して使用および制作された文書を体 系的かつタイムリーに普及および保管するための方法を確 立する。 2,5,8,9,14-16
8. 会議の定足数を設定する(例:ガイドラインの推奨の定式化に は、グループの75%の出席を必要とする)。ただし、全てのグ ループメンバーが、できる限り全ての会議に出席するものと する。 4,5,8,13,20
9. (仮想または対面)会議のタイミングと場所を事前に設定また は計画し、各会議の範囲と具体的議題を策定する。 1,2,4,5,7,9, 13-16,19,20,43
10. 議事録により、全ての会議の記録を取り、これらの議事録を 外部または内部に公開するかどうかを決定する(例: 出席者 は誰か、議題は何か、どのような決断が下されたか、次のス テップは何か)。 2,4,5,8,15,43
5. 対象読者の特定とトピックの選択
Identifying Target Audience and Topic Selection
1. ガイドラインの主要な読者(例:プライマリケア医師、医療プ ログラム管理者)と副次的な読者(例:病院管理者)を特 定、定義、および/またはレビューし、ガイドラインがどれく らい多くの対象読者を対象とするのかを決定する。 4,5,7,8,11,14-16, 19,20,23,27,35, 37,39,42,45
2. 特定された対象読者について適切な利害関係者との間で意 見交換を行い、それらの対象読者がガイドラインのトピック に適切で、かつ関係する読者が見落とされていないことを確 実にする。( トピック 6 参照) 4,14-16,42
3. ガイドラインの中で取り上げるトピックの候補リストの作成、 およびその優先順位の設定のための方法と基準を確立す る(例:エビデンスに特に混乱や賛否両論を認めるケース、 現状の診療に不確実性や非一貫性を認めるケース、スクリ ーニング、診断、および治療に関する疑問など)。 3-10,12-16,19, 20,24,36
4. ガイドラインに関係する全てのトピックが特定され、なおかつ それらが対象読者のニーズを満たせることを確実にするた めに、適切な利害関係者との意見交換を行う。( トピック 6 参照) 4-6,12-16,20,24, 36,47
5. ガイドラインで取り上げるものとして選択された最終トピックに ついて合意を図るためにグループが使用する手法を選択ま たは提示する(例:デルファイ法、ノミナルグループ手法)。 5,9,16,20,36
6. 消費者と利害関係者の関与
Consumer and Stakeholder Involvement
1. ガイドラインの影響を受けると考えられる全ての人々の見解を 盛り込むために、ガイドラインの作成への関与と意見交換を 求めたい適切な利害関係者を特定する(例:専門家団体、衛 生管理責任者、政策決定者、業界団体)。 1,3,6,9,11,13-16, 19-21,23,24, 27,29,30,32,39
2. ガイドラインの作成への関与と意見交換を求めたい適切な消 費者を特定する(例:個々の患者、患者に対し無償のケアと サポートを提供する介護者、潜在的に患者となりうる人であ り、また課税を通じて医療の出資者となりうる人である一般 市民、患者の利益を代表するコミュニティ団体、および患者と 介護者の利益を代表する擁護者)。 1,6,7,9,11,14-16, 21,23,24,27,29, 30,37,39,47
3. 消費者と利害関係者の関与の方法を確立し、ガイドラインの 利害関係者の登録簿をつくる(ガイドラインパネルに直接参 加することになる消費者と利害関係者の組み入れ、消費者と 利害関係者別の会議やワークショップの参加要請、文書やフ ィードバックの電子的配信、文書やフィードバックのレビュー のための公開期間)。 1,5,6,9,11,13-16, 19-21,23,24, 29,30,32,37, 39,43,47
4. 役割を明確にし、最大限の貢献を実現するために、ガイ ドラインパネルに直接関与する消費者と利害関係者に 対し、情報提供(例:トレーニングや導入セッション)を行 う(例:客観的なエビデンス評価、自己の利益関係に根 差した推奨提示の回避)。 ,6,15,23,24,29, 32,37,47
5. ガイドラインに直接的には関与していない消費者や利害関係 者との意見交換に関わる役割、業務、タイミングを決定する (例:優先順位の設定やガイドラインのトピックについてコメン トする機会、対象読者の特定、患者にとって重要なアウトカ ムの特定、追加的エビデンスの特定、パネルが検討しなか った帰結の指摘、ガイドラインの最終草案のレビューなど の、ガイドライン作成プロセスにおける具体的マイルストー ン)。 1,6,11,14-16,19, 21,24,29,32,37, 39,48
6. 意見交換の際に得られる消費者と利害関係者のインプットお よびコメント用の標準テンプレートを作成または採用し、効果 的インプットを確実にするための明確な指示やトレーニング モジュールも併せて提供する。 5,6,13,15,32
7. 消費者と利害関係者によるフィードバックおよび意見交換 のための十分な時間を設ける。 13,15,29,32
8. 消費者と利害関係者のフィードバックへの対応、ならびに 様々な見解への対処方法について、方針とプロセスを設 定する(例:意思決定において様々な視点が考慮される ことを確実にし、下された判断については透明性の高い 根拠を提示し、利害関係者のための不服申し立てプロセ スを提供し、意見交換のコメントやガイドライン作成パネ ルの回答内容を公開する)。 5-7,13,29,32,48
9. 明確かつ透明性の高い方法を実現するために、ガイドライン パネルへの消費者と利害関係者の組み入れおよび選出、 ならびにその他全ての消費者と利害関係者の関与と意見交 換について記録する。 1,5,13,15,16,21, 27,29,32
7. 利益相反(COI: conflict of interest)に関する検討事項
Conflict of Interest Considerations
1. プロジェクト参加時の個々の参加者(実際の関与が始まる前 のガイドラインパネルメンバー候補者を含む)の利益関係の 宣言(DOI: declaration of interests)のための方針を設定する (例:どのような利益関係を開示すべきか、専門家協会の金 銭的、知的、学術的/臨床的、競争的利益関係)。 4-7,9,11,13-16, 18,20,21,23-26, 37,39,43,45, 49,50
2. 利益相反(COI:conflict of interest)の判断に関わる方針を設 定し、COI宣言の収集と更新のためのアプローチを設定する (例:どのように、そしてどのレベルの金銭的利益関係を開示 すべきか、どの時期を開示の対象とすべきか、何が利益相 反に当たるかを判断するのは誰か)。 4-7,9,11,13-16, 18,20,21,23-26, 37,43,45,49,50
3. COI宣言が必要なメンバーのリスト、宣言すべき利益関係の タイプやその例を含め、ガイドライングループメンバー候補 者に対し、COI開示方法についての明確な指示とトレーニン グを提供する。 4-7,9,13-16,18, 20,24,26,37, 45,49,50
4. COI管理方針を設定する(例:COI該当者は、ガイドライン作成 から完全に外されるわけではないが、利益関係が存在する 分野に関わる特定の推奨の投票には参加できない、議長は COIを持つべきでない、利益相反を持たない方法論学者によ るエビデンス要約の作成)。 4-7,9,11,13-16, 18,20,21,23-26,37,43,45,49,50
5. ガイドライン作成活動の資金確保に関わるCOI管理方針を 設定する(例: 「公的出資の奨励」、「民間出資の回避」、 「ガイドラインのトピックになんら関わりを持たない民間スポ ンサーからの資金獲得」、「翻訳などの非直接的活動への 民間支援の取り付け」、「単一の資金提供元の回避」)。 7,16,21,26,27, 30,49
6. 資金提供元を開示および公開し、スポンサーの役割および ガイドライン作成のために提供されているサポートについて 説明する。 3,4,7,9,16,21,23, 24,26,27,30,35, 39,51
7. 特に利益相反が特定の推奨に影響を及ぼすような場合 は、ガイドライングループメンバーの利益相反について 明確に開示、公開、および説明する。 3-7,9,11,14-16, 20,21,23,24,26, 27,35,37,43,50, 51
8. (PICO形式の)疑問の生成
(PICO) Question Generation
1. ガイドラインの疑問を生成し、各疑問の優先順位を設定し、ア ウトカムの選択と等級付けを行うための方法を確立する。 3-7,9,11-16,19, 20,23,24,30,34, 39,43,45,46,52
2. 標準様式(例:PICO)を使用することにより、ガイドラインで 解決を図ろうとしている重要な疑問の生成および記録を 行い、全ての疑問を解決するのが可能ではない場合に は、生成した疑問の優先順位を設定するための基準を決 定する(例:ガイドラインパネルメンバーや利害関係者を対 象としたアンケート調査)。 3-7,9-16,19,20, 23,24,27,30,34, 39,43,45,46,52
3. ガイドラインが適用される集団について明確に説明する。集 団における複数の併存疾患の有病率、地理的背景、公平性 に関わる問題など、当該集団の具体的特徴を考慮する(例: 恵まれない集団と恵まれた集団とでは相対効果が違うと予 期される妥当な事由)。 4-9,11,12,14-16, 19,20,23,24,27, 31,35,39,41,43, 53,54
4. 介入の検討に際して規制当局による承認が必要かどうかを 判断する(例:全ての対象国で規制当局による承認が行わ れているわけではないと考えられることから、国際的ガイド ラインにはこの項目が当てはまらないかもしれない)。 4,5,7,8,14,21,24, 31,32
5. ガイドラインの中で検討することになる介入と比較対照につ いて明確に説明し、各介入と各アウトカムとの間の関係を 表した分析的枠組みを作成する。多重(治療)比較を含め るべきかどうかについて判断する。 4-9,11-16,19-21, 23,24,34,35,43, 46,55
6. 望ましい効果(例:利益、負担の軽減、節減)と望ましくない効 果(例:害、負担、コスト、患者の自主性の低下)の両方を含 む、重要なアウトカム(例:クリニカルパスの一環としてのア ウトカム、罹患率、生活の質、死亡率)を特定する。エビデ ンスが欠如しているケースでも、重要なアウトカムを無視し ないこと。 4-9,11-16,19-21, 23,24,27,34,39, 43,46,52
7. セッティング(例: 国、病院)を決定するか、もしくは集団につ いて検討する際にセッティングも考慮する(すなわち、3次医 療施設で治療を受ける集団)。 4-7,19,20, 24,34,45,52
8. 代理の間接的なアウトカムよりも、患者にとって重要なアウト カム(patient-important outcomes)を優先することを規定 する。患者にとって重要なアウトカムに関するデータが欠如 している場合には、代理アウトカムの適切性を因果経路に 沿って検討する。 4-6,14,16, 19,20,24,34,39, 43,46,52
9. 対象集団の価値観と意向を考慮しながら、各アウトカムの相 対的重要性をランク付けする。 4,5,7,11-16,20, 24,34,43,52
10. 対象集団にとって重要であると判断される個々のアウトカ ムの効果の大きさを 事前(a priori) に判断するためのプロセ スを決定および作成する。 34,43
11. 疑問の生成と重要なアウトカムの選択および評価におい ては、対象集団を幅広く代弁するためにも、全てのガイド ライングループメンバーの関与を得て、なおかつ消費者と 利害関係者との意見交換を行う。 1,4,5,7,14,20,24, 32,52
12.疑問の生成と各疑問の優先順位の設定、アウトカムの選択 とランク付け、ならびに利害関係者および消費者との意見 交換を記録することにより、これらが明確かつ透明性の高 いものであることを確実にする。 4,5,7,13,34,45
13.ガイドラインプロトコルでは、エビデンスレビューの方向性を 定めるために検討された対象集団、標的状態、アウトカム、 および重要な疑問を概説することを確実にする。 5,11,13,15,23, 27,34,35,43,45
9. アウトカムと介入の重要性、ならびに価値観、意向、効用値の検討
Considering Importance of Outcomes and Interventions, Values, Preferences and Utilities
1. ガイドライン作成時の決断や審議において参考となる消費者 と利害関係者(例: 患者および対象読者)にとってのアウトカ ムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または効用値に 関する情報は、間接的に抽出するのか、それとも直接的に 抽出するのか(例: 出版済み文献をレビューするのか、それ とも消費者との意見交換を行うのか)を決定する。 1,4,6,7,9,11,13, 15,16,20,21,23, 24,27,37,43,47, 48
2. アウトカムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または効 用値に関する情報を取得するために行う消費者と利害関 係者との意見交換の方法を確立する(例: ガイドラインパネ ルへの消費者の関与、消費者を幅広く代弁する人々の調 査やフォーカスグループ)。 6,15,16,24,37, 47,48
3. 取得した重要性の等級付け、価値観、意向、効用値につ いての確信性(すなわちそれらの情報に含まれるエビ デンスの質)の評価に構造化されたアプローチを使用 するかどうかを判断する。 E, 48
4. アウトカムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または効 用値に関する情報を統合するのにモデル化を使用するの か、そしてそのモデル化はどのようにして行うのかを決定す る。 E, 46,48
5. アウトカムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または効 用値についての情報を収集する場合や、意思決定や推奨の 定式化を行う場合に、誰の視点を考慮するかを決定する(例: 患者、一般市民、社会、臨床家)。 4,20,37,47,48
6. アウトカムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または 効用値の評価結果に不一致がある場合の対処方法につ いて検討し、記録する(例: 患者-介護者間の不一致、患 者-一般市民間の不一致)。 15,20,43,47,48
7. アウトカムと介入の相対的重要性、価値観、意向、または効 用値に関する情報収集の方法を記録することにより、それら の方法の明確性と透明性を確保する。 1,6,11,15,27,43, 47,48
8. 推奨において、特定の患者グループや状態に特別な配 慮を行うべきかどうかなど、倫理的な検討事項について 記録する(例: 高齢者、稀少疾患、医療上の不公平の 影響を受ける者)。 47
9. 医療上の推奨を行う上での倫理的または道徳的価値観の検 56 討方法を決定する(例: 宗教的、社会的、文化的信念を検討 することによる)。 56
10. 採用するエビデンスの決定、ならびにエビデンスの検索
Deciding what Evidence to Include and Searching for Evidence
1. システマティックレビューの手法(トピックや組織の枠組みに 応じ、完全システマティックレビューまたは迅速システマティ ックレビュー)に準拠する。準拠しない場合は、その理由説明 を提供する 3-16,19-25,27, 39,43,46,57,58
2. エビデンスの特定、選択、統合のためのプロトコルを作成し (例: 既存のシステマティックレビューの検索、新規システマ ティックレビューの実施、灰色文献の検索)、組み入れ対象と するエビデンスのタイプを決定する(例: 検索対象データベー ス、研究の種類、組み入れ基準と除外基準、具体的に有害 作用について取り上げた研究の検索、もしくは利益に関する 研究から有害作用に関する情報を抜粋することの決定)。 3-16,19-25,27, 34,35,39,43,46, 57
3. 検索式の策定と検索の実施とエビデンスの選択を行う担当 者を決定する(例: ガイドライン作成グループの作業部会、 外部機関への委託、ガイドラインの作成協力を目的としたガ イドライン作成グループと外部機関との関係構築)。 2,4-11,13, 15,24,43,57
4. 妥当性が認められたツール(例: AMSTAR)を使用し、組み入 れ対象として選択された既存のシステマティックレビューの 批判的吟味を行うことにより、ガイドラインでの使用に十分な 品質と妥当性が備わっていることを確実にする。 -7,9-12,14-16, 20,24,39,43,46, 57,58
5. 既存のシステマティックレビューが更新された場合、あるいは 更新を要する場合に、新たなエビデンスを組み入れる方法、 ならびにレビューを実施した担当者と連絡を取り、場合によっ ては更新作業に関与させる方法を決定する。 3,7,20,58
6. 新たなシステマティックレビューが必要な場合は、完全シス テマティックレビューを実施するための十分な資源(例: 時 間と資金)があるかを判断するための評価を実施する。 7,14,20,57
7. 資源が限られている場合は、簡易評価法の適用を検討し、 その方法を明確に説明した上で、重要な限界、不確実性、 そして完全システマティックレビューの実施が早急に求めら れることに言及する。 7,8,20,57
8. 追加的エビデンスと未出版データを特定するための方法を確 立する(例: ガイドラインパネルメンバーからの提案、利害関 係者との意見交換)。 5,8,11,13,16,19, 34,57
9. 専門家のインプットをどう扱うかの方針を設定する(つまり、 専門家の見解自体はエビデンスではないことから、エビデン スとして扱われるべきではない。むしろ専門家の見解の裏付 けとなった経験や観察結果を説明し、特定し、なおかつ可能 であれば系統的かつ透明性の高い方法で(例: 概念的枠組 みの中で)評価すべきである)。 8,10,11,16,24,55
10.実施された方法を明確に、そして、透明にするために、用 いられたエビデンスの検索と選択、適格性の判断、組み 入れられたエビデンスの範囲、検索戦略を文書化し、公 開する。 3-5,8,11,13, 14,16,19-21, 23,27,35,58
11. エビデンスの要約、ならびに追加的情報の検討
Summarizing Evidence and Considering Additional Information
1. 診断検査精度、予期される利益、害、資源(コスト)、エビデ ンスの質の等級、各アウトカムの相対的および絶対的結果 /効果推定値などの重要なアウトカムそれぞれについて、 入手可能な最善のエビデンスを簡潔にまとめることで(例: エビデンステーブル、エビデンスプロファイル、SoFテーブ ル)、エビデンスを要約する。 4-8,10-16,19-21, 24,27,35,39,43, 46,57,58
2. 価値観と意向、予期される効果を修飾するかもしれない要 因、必要性(有病率、ベースラインリスク、または状態)、公平 性への影響、実行可能性、資源の入手可能性などを含む、 推奨の参考情報として必要となる追加的情報の要約(例: 質 的なナラティブ要約、エビデンステーブル)を提示する。 3-7,10,11,13-15, 20,23,24,27,31, 43,45-47,54, 57,59-61
3. 必要資源量とコストに関する情報を収集する方法を確立する (例: 既存の経済評価の検索、経済モデルの作成、費用対 効果分析の実施)。 4,5,7,11,13-15, 19-21,23,24,27, 43,46,59,61
4. コスト、必要資源量、そして該当する場合は費用対効果を特 定し、コストの内容(患者、コミュニティ、社会)について説明 する(例: 価格妥当性の検討、必要資源量と取得原価の推 定値を、介入の利益と害に関するエビデンスと直接比較し て検討する)。 4,5,7,11,13-15, 19-21,23,24,27, 43,46,59,61
5. 透明性を確保するために、どのような方法で追加的情報を統 合済みエビデンスに組み込むのかを記録する(例: 患者の 価値観に関する正式な合意形成、公平性の問題に関する 合意形成、正式な経済分析、必要資源量に関する細分化さ れたデータの質的検討)。 4,5,7,10,11, 13-15,19-21, 24,31,35,43,46, 47,57,61
6. エビデンステーブルの使用に関するトレーニングや、ディスカ ッションの機会を提供することにより、ガイドラインパネルの 全てのメンバーがエビデンステーブルを理解し、適切に使用 できることを確実にする。 2,15,28
7. エビデンスの要約に加え、完全システマティックレビューや 個々の研究、さらにはその他エビデンス情報源を提示すること により、ガイドラインパネルが審議を行う際に参考にできるよう にする(例: 共同ウェブサイトの立ち上げ、および/または会議 や電子通信による情報提供)。 15,57
12. エビデンス総体の質、強さ、または確実性の判断
Judging Quality, Strength or Certainty of a Body of Evidence
1. エビデンスの質を等級付けする際に考慮される基準につい て概説した枠組みを選択する(例: GRADE、USPSTF)。グ レーディングツールの改変は避けること。 4-16,19-25, 43,46,58,62
2. エビデンスの質評価を行う責任者を決定する(例: 作業部会 内の、利益相反を持たない方法論学者)。 4,6,10,14-16,63
3. それぞれの重要なアウトカムについて、エビデンスの質評価 を行う。 4,5,7,11-16,43, 46,58,62
4. 全体的なエビデンスの質を評価する(例: 最も重要または重 大であると評価されたエビデンスの中で質が最も低いもの の等級、または全てのアウトカムが同じ方向を示す場合の エビデンスの中で質が最も高いものの等級)。 4,5,7-9,11-16, 19-21,43,46, 58,62
5. アウトカムごとのエビデンスの質、ならびにエビデンス総体の 質を報告する。 4,7,8,12,14,15, 20,21,23,46,51, 63
6. エビデンスの質の評価に際して下された決断を記録するこ とにより、それらの決断の透明性と明確性を確保する。 4,5,7,8,11,13-16, 19-21,23,43, 58,62
13. 推奨の作成、ならびに推奨の強さの決定
Developing Recommendations and Determining their Strength
1. 推奨を導き出すために考慮することになる要因を概説した 枠組みを適用する。 3,5-16,19-21, 24,27,35,39,43, 46,62,64
2. 推奨の定式化のために開かれるコンセンサス会議のロジス ティクス面の詳細、すなわち会議に必要な文書(例: エビデ ンスの要約、evidence-to-decisionテーブル)の配布、会議 の議題設定、判断への合意を図るためにグループが使用 することになる合意形成手法(例: デルファイ法、ノミナルグ ループ手法)について計画し、参加者と共有する。 7,9,10,16,19,43
3. 枠組みに含まれる要因のうち、方向性や強さなどの推奨に影 響を及ぼすものをレビューする(例: エビデンスの質に基づ いて判断される望ましい帰結と望ましくない帰結のバランス に着目した分析に関係するエビデンスや情報のタイプ、利益 と害の差の大きさ、価値観と意向に関する確実性またはばら つき、必要資源量、公平性、ならびにその他の要因)。 3-8,11,12,14-16, 19,20,23,24,27, 35,39,43,46,54, 62,64
4. 該当する場合は、エビデンスが不十分、またはエビデンスの 質が非常に低い状況下での推奨の定式化について対応策 を設定する(例: 透明性の高い形で判断内容が提示された 条件付き推奨、ガイドラインパネルが自身の決断が間違っ ている危険性が相当に高いと考える場合には「推奨なし」、 研究の一環として介入を使用することを推奨した上で、さら なる研究所見が得られるまでの最善の治療選択肢を示した 指針を捕捉として提示)。 4,5,7,11,13-15, 20,46,64
5. 研究の推奨の定式化について対応策を設定し、これらの推 奨をどこで提示するかを決定する(例: 具体的な研究の疑問 や測定すべき患者にとって重要なアウトカムに加え、当該介 入の利益または望ましくないデメリットに関わる不確実性を 軽減するのにどのような研究が必要なのかに関わるその他 の関連する側面についての見解を、ガイドラインの付録の中 で提示する)。 5-7,14,15, 46,64,65
6. 推奨を定式化し、グループが下した判断内容の詳細や、推奨 とその根拠となるエビデンスとの間の明確な関連性を示すこ とにより、各推奨の根拠を要約する(例: 記述的に、または 表を用いて要約する)。 4-7,11-13,15, 16,20,21,24,27, 35,39,46,51,63, 64
7. 推奨に従うことに対するガイドライングループの確信の程度 がガイドライン読者に伝わるようにするために、定式化した 推奨の強さを等級付けする方法を選択する。 4,6-9,12-16, 19-24,43,46, 62,64
8. 推奨の強さを等級付けするのにグループが使用する合意形 成手法を選択する(例: デルファイ法、ノミナルグループ手 法、投票)。 2,4,6,7,15,16, 20,43
9. 推奨が、パフォーマンス指標/質基準としての役割を果たす のに適しているかどうかについて、見解を提示する(例 : 「高」 または 「中」 の質のエビデンスに基づく強い推奨が 提示されている治療選択肢は、質基準として特にふさわしい 候補である。推奨が弱い場合、複数の治療戦略の相対的メ リットについて患者と話し合い、そのやり取りの内容が適切 に記録されることが、1つの質基準となるだろう)。 4,9,13,16,24,41, 64
10. 推奨を定式化して各推奨の強さを判断する際に下し た判断を記録することにより、それらの決断の透明性 と明確性を確保する。 3,4,6-8,11-13, 16,19-21,23,24, 27,35,43,51,64
14. 推奨事項ならびに実行・実行可能性・公平性に関する検討事項の中で使用される表現
Wording of Recommendations and of Considerations of Implementation, Feasibility and Equity
1. 推奨事項の記述に使用する標準的表現を決定することに より、ガイドライン全体で明確性と一貫性を 4,5,7-9,13,14, 16,19-21,23, 24,27,43,46,64
1. 推奨事項の記述に使用する標準的表現を決定することに より、ガイドライン全体で明確性と一貫性を確保し、曖昧で 具体性に欠ける表現の使用を避ける。 4,5,7-9,13,14, 16,19-21,23, 24,27,43,46,64
2. 推奨の執筆では、推奨の実行に十分な情報を提供して、 ガイドラインユーザーが推奨を理解するのに他の資料を 参照しなくてもよいようにする。 4,5,7-9,14,16, 20,21,23,24,27, 35,46,51,63
3. 推奨の強さが何を意味するのかが臨床家、患者、政策決定 者、およびその他の対象読者グループに伝わるように、明 確な指示または解釈のヒントを提供する。 4,8,9,13,14,16, 19,20,35,46,64
4. 推奨の対象となる集団、推奨されている介入、ならびに代替 的なアプローチや介入について、推奨の中で明示する。 4,5,8,9,13,16,20, 35,46,63,64
5. 推奨の背景状況、実行可能性、適用可能性について説明した 所見を添え、公平性の問題、推奨に関わる具体的条件など の重要な検討事項を明確に打ち出す(例: 概説されている状 況が当てはまるのは、特定の部分集団に対してなのか、特 定のタイプの介入に対してなのか、特定の価値観や意向に 対してなのか、特定の資源を利用できる場合なのか、など)。 3-5,8,9,13,16, 20,24,31,35,43,46,48,54,60,64
6. 推奨事項の記載箇所の近くでエビデンスの質と推奨の 強さについて報告する。 6-9,13,16,19-21, 24,35,46,51
7. 最終的な推奨事項の表現についてグループで合意を図るた めに使用する方法を確立する(例: レビューと承認、正式な 合意形成)。 4,7,9,16,21, 43,64
8. 平易ですぐ目につく形で推奨を報告する(例: 長い段 落の中に推奨を埋め込んだり、要約のセクションの 中で複数の推奨をまとめたりしないこと)。 5,9,14-16,24,27, 46,63
15. 報告とピアレビュー
Reporting and Peer Review
1. ガイドラインを報告するための特定の構造、見出し、内容を備 えた標準化されたフォーマットを作成または採用する。 5-7,9-11,14-16, 18,20-22,25,35, 39,43,51,63
2. 当該ガイドライン制作物のためにどのような様式を用意する かを決定する(例: ガイドライン全文、ガイドライン全文と技 術報告/システマティックレビュー、臨床家または政策決定 者向けの簡易版ガイドライン、患者向けの消費者用バージョ ン)。これは普及計画に相当する。( トピック 16 参照) 3-12,14-16, 20-22,24,25,41, 51,63
3. ガイドライン制作物の執筆を担当する責任者(例: ガイドラ イン作業部会の小委員会)、ならびに著者資格(例: 個々 の著者、著者としての組織、著者としての作業部会)を決 定する。( トピック 1 参照) 3-5,7,8,11, 13-16,20,43,63
4. ガイドライン作成グループの全メンバーにガイドラインレポート の最終草案をレビューしてもらうことにより、フィードバック、 編集、修正の機会を十分に提供する。 5-8,13,16,43, 63,65
5. 最終文書は、ガイドライン作成グループの全メンバーの承認 を得る。 1,5,7-9,11,12, 16,21,24,43
6. 組織的(すなわち内部)ピアレビューを開始する。 5-13,15,16, 20,25,41,43, 63,65
7. 推奨の正確さ、実用性、明確性、構成、有用性を確認するた めに最終文書をレビューすること、ならびにガイドライングル ープでは網羅し切れなかったより広範かつ重要な視点を確 実に取り入れることを目的とした、外部専門家によるピアレビ ューの方法を決定する(例: ピアレビューの招致、ガイドライ ン作成グループからのフィードバックと回答を交えながらの 公開による意見交換期間、ピアレビュー誌への投稿)。 3,5-11,13-16,20- 25,27,28,39,41, 43,63,65
8. 内部および外部ピアレビュープロセスを記録し、適切であれ ば、意見交換で得られたコメントとガイドライン作成グルー プの回答を公開する。 5-10,13,16, 21,23,25,35, 41,63,65
16. 普及と実行
Dissemination and Implementation
1. 利用と著作権を考慮しつつ、ガイドラインの採用を促すための 様々なアプローチを盛り込んだ積極的普及計画を立案する (例: オンラインでのガイドライン提供、ガイドラインの普及と 実行に責任を持つ医療システム関係者との正式な関係の構 築によるガイドライン受け入れの促進、記者会見、ソーシャ ルメディア戦略、専門家協会の集まりでの普及、対象読者が アクセスする学術誌でのガイドライン掲載)。 3-5,7,9-12, 14-16,19-22,24, 39,41,43,66,67
2. 推奨を診療に活かす方法についての指針を提供するツー ル、サポート、派生成果物を開発または応用する(例: モバ イルアプリケーション、臨床決断支援システムへの組み込 み、対象読者向けの教育支援のための教育資源としても応 用可能なガイドライン)。 4-8,11,12,15, 16,20,21,24,25, 27,35,41,43, 60,63
3. ガイドラインの適応について検討し、他の状況にガイドライン を適応したい対象エンドユーザーがどうすれば系統的かつ 透明性の高い方法でそれを実現できるかについて、具体的 な指示を提供する(例: 現場の資源やベースラインリスクに 基づく推奨の変更、ガイドラインパネルが下した判断からは 逸脱する影響)。 7,15,16,19,21, 27,38,60
4. ガイドラインを他言語に翻訳するためのルールと規定を定 める(例: ガイドライングループによる承認後に第三者機関 による翻訳の実施を許可する、ガイドライン作業部会に翻 訳担当者を加える)。 7,16,25,38
17. 評価と使用
Evaluation and Use
1. ガイドライングループメンバーにフィードバックを求め、推奨作 成のために開かれたガイドラインパネル会議を含むガイドラ イン作成プロセスの内部評価(すなわち自己評価)を実施す る。 E, 65
2. 対象エンドユーザーを対象に、ガイドラインのパイロットテ ストの実施を検討する(例: ガイドライン作成グループに 参加した対象読者や利害関係者のメンバーを対象とす る)。 6,15,16,19,27, 35,65
3. 対象エンドユーザーがガイドラインの推奨の実行および使用 を監視・監査するための基準とツールを提供する(例、ガイド ラインの実行によって変化すると考えられるアウトカムを特 定し、それらのアウトカムを測定する方法を提案する)。 3-7,9,11,12, 14-16,19,21,24, 27,35,38,41,65
4. ガイドライン実行後の効果を判断するための前向き評価の実 施に向けたサポートとツールを提供する(例: 可能な場合に は無作為評価を使用、ガイドライン実行に関わる不確実性を 念頭に置いた慎重な前後比較評価を使用)。 4,5,7,11,15,19, 21,65,66
5. ガイドラインの前向き評価にガイドライン作成グループが 関与する可能性を検討する(例: ガイドラインを実行す る組織との連携による評価研究の計画立案)。 5,7,15,16,24,25, 65,66
6. ガイドラインの後続バージョンにおいて推奨の本質的実行 可能性を向上させるにはどうすればよいかを明らかにする ために、ユーザーからのフィードバックと評価の収集を計 画する。 4-6,11,16, 19,24,38,65
18. 更新
Updating
1. ガイドラインの更新の要否を判断するための定期的なモニタ リングおよびレビューの方針、手順、時期を設定する(例: 新 たに入手可能なエビデンスが存在するかを判断するために 3年毎にシステマティックレビューを更新する)。 3-9,11,12, 14-16,19-25,27, 35,38,41,43, 65,68
2. 定期的に文献のモニタリングを行い、新たに重要なエビデン スが登場したかどうかを評価する担当者を決定する(例: こ れまでにガイドライン作成グループに関与していない専門 家に定期的にガイドラインをレビューしてもらうことを検討す る)。 3,5-9,14-16,20, 24,38,43,65
3. どのような場合にガイドラインの部分的または全面的更新が 必要となるかを決定する条件を設定する(例: 一部の推奨事 項のみを更新する必要があるのか、それとも多くの推奨事 項が時代遅れでガイドライン全体が無効になっているのか、 それとも新たに入手可能となった治療に関する推奨が必要 なのか)。 3-7,9,11,15, 16,20,22-24, 41,65,68
4. ガイドライン完成後のガイドライングループのメンバー構成お よび参加についての計画を立てる(例: 1~2年毎のメンバー 交替、更新時に新たなグループを選任、ガイドラインパネル 議長の続投)。 5,9,13,20,25,38, 65
5. 今後のガイドライン更新のための資金とロジスティクスを計画 する(例: 継続的な資金提供の確保、更新プロセスを監視す る常設の監督委員会)。 15,16,65
6. ガイドラインの更新計画、ならびに更新のために提案されて いる方法を記録し、これらが遵守されることを確実にする。 3,15,16,27,35,68


*E -専門家との相談により通知される項目



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