エビデンスの質


GRADEシステムでのエビデンス質評価(4段階)
Last update: 2008. Nov

各アウトカムの質に影響する全てのデータが入力されると、GRADEproでは、各アウトカムに対してのエビデンスの質を割り振ることになる。本表はこのプロセスの論理について記載している。エビデンスの質を示すシンボルが表示され、それがなにを意味しているかを解釈しやすくしている。

  エビデンスの質   内容
研究デザイン
  • ランダム化比較試験 =「高」
  • 観察研究=「低」
  • その他のエビデンス=「非常に低」
グレードを下げる5項目
  • 研究の限界(limitations): 深刻(-1)〜非常に深刻(-2)*
  • 結果の非一貫性(inconsistency):または、異質性(heterogeneity)がある。 深刻(-1)〜非常に深刻(-2)*
  • エビデンスが非直接的(indirect): 深刻(-1)〜非常に深刻(-2)*
  • データが不精確(imprecise): 深刻(-1)〜非常に深刻(-2)*
  • 出版バイアス: ありそう(-1)〜かなりありそう(-2)*
グレードを上げる3項目
  • 大きな効果 (magnitude of effect)
    1. 大きい:  [(RR) > 2 or RR < 0.5] (+1)*
    2. 極めて大きい:   [RR > 5 or RR < 0.2] (+2)*
  • 交絡因子の減少効果: ありそうな全ての交絡因子が、効果を減少させている、あるいは効果が確認されていない場合に効果を増大させている: (+1)*
  • 用量反応関係: 用量反応勾配(+1)
エビデンスの質
(最終評価)
  • High(高): 4
  • Moderate(中)3
  • Low(低):2
  • Very Low(非常に低)1

* 1=1段階ランクアップあるいはダウン(例、high から moderate)
** 2=2段階ランクアップあるいはダウン(例、high からlow)