サブグループ解析


credibility of a subgroup analysis and examples
Update: 2008. Nov.

GRADEシステムでの、consistencyは、一連の研究から得られる効果の推定結果が類似していることを意味する。
もし結果に説明のつかない重大な矛盾点が存在すれば(inconsistency, heterogeneity)、そのアウトカムに関する推定効果の信頼性は低くなる。矛盾に対して納得できる解釈がある場合には、サブグループごとに効果を評価すべきである。

GRADEシステムでは、サブグループ解析の結果相違が信頼できるものかどうかの7つの基準を設定している。
  • サブグループの相違は、各研究間(between studies)というよりは、研究内(within)の比較で示唆されているか
  • 統計学的解析で、サブ解析結果の相違は偶然とは考えにくいものであるか
  • 研究者たちは、研究開始以前にあらかじめ仮説を特定していたか
  • その仮説は、少数のもののひとつか
  • サブグループの効果の相違は大きいものか
  • サブグループの相違は、研究全体(across studies)にわたって一定しているか
  • 他の研究によるエビデンスがその仮説のサブグループの相違を支持しているか

 

サブグループ解析の判断については、JAMA Users' guide (table 2E-2) と大きな相違はないが、具体例を含めた表として、BMJシリーズDraftの参考表を参照して作成した。
Criteria for judging subgroup analysis
Inconsistency, heterogeneity vs importance