GRADE*を利用した国内の診療ガイドライン


Japanese clinical practice guidelines using GRADE

* GRADE:Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation

国内においてGRADEを利用した診療ガイドラインが急増していますが、GRADEを改変したものや不適切なGRADE利用ガイドラインがあります。GRADEを利用して診療ガイドラインを作成する際は、GRADE working groupが作成したGRADEを適用または利用したとする基準(GRADE利用基準)を参考にしてください。

以下に紹介する診療ガイドラインは、web上で公開されているものや個人的に入手閲覧できたGRADE診療ガイドラインであり、GRADE利用基準(改変)をチェックしました。なお、ここでのGRADE診療ガイドラインの定義は、「エビデンスの質評価と推奨の強さのグレーディングにGRADEを採用したと記載しているもの」としました。


学会・団体
(順不同)
診療ガイドライン 発表年 コメント GRADE利用基準の評価

日本口腔顎顔面外傷学会,日本口腔外科学会

2019.2

限りなくなくGRADEシステムに従った診療ガイドラインであるが、GRADEの推奨作成基準の一つに問題がある。

 

小児期発症の稀少難治性肝胆膵疾患における包括的な診断・治療ガイドライン作成に関する研究班

2016.12

GRADEシステムを適用・利用した診療ガイドラインとはいえない

 

大腸癌研究会

2014.01

GRADEシステムを適用・利用した診療ガイドラインとはいえない

 

日本歯科矯正専門医学会

2016.04

GRADEを利用した診療ガイドラインのようであるが、エビデンスの確実性評価や推奨の決定に関して大きな問題がある。

 

日本歯科保存学会

2015.06

GRADE利用基準を遵守した診療ガイドラインである

 

日本蘇生協議会

2015.10

診断と治療に関してGRADEを利用した診療ガイドラインであるが、一部のエビデンスの確実性評価に関して問題がある

 

日本顎関節学会

顎関節症患者のための初期治療診療ガイドライン

  1. 咀嚼筋痛を主訴とする顎関節症患者に対するスタビライゼーションスプリント治療について
  2. 開口障害を主訴とする顎関節症患者に対する自己開口訓練について
  3. 顎関節症患者に対して、咬合調整は有効か

2010.07
2011.07
2012.07

GRADEを利用した診療ガイドラインであるが、エビデンスの確実性評価や推奨の決定に関して問題がある

*英語版(2013.7)

  1. GRADE評価1
  2. GRADE評価2
  3. GRADE評価3

日本リウマチ学会

2014.10

GRADEを利用した診療ガイドラインであるが、エビデンスの確実性評価や推奨の決定に関して問題がある。
*英語版 Mod Rheumatol. 2015 Jul 3:1-19.
(日本語版も英語版もフリーでは閲覧不可能)


日本呼吸器学会, 日本集中治療医学会, 日本呼吸療法医学会

2016.04

GRADEを利用した診療ガイドラインであるが、エビデンスの確実性評価や推奨の決定に関して問題がある

 

厚生労働科学研究費補助金, 難治性疾患等政策研究事業(難治性疾患政策研究事業)

2017.02

GRADEを利用した診療ガイドラインであるが、エビデンスの確実性評価や推奨の決定に関して問題がある

 




日本語でGRADEを理解するためには、診療ガイドラインのためのGRADEシステム(第2版、2015年)、あるいはGRADEシステムに関するweb資料、が役立ちます。