ガイドライン作成者は、ガイドラインに関する決定にとって重要なアウトカム（患者にとって重要・重大）を選択をする必要がある。例えば、第一アウトカムは、”死亡”かもしれない。
アウトカムの種類としては、2値アウトカム（脳卒中、心筋梗塞、死亡などのイベント発生の割合など）と、連続値アウトカム（潰瘍の症状の減少や日数、輸血量、肺機能の変化など）の2種類がある。前者では、オッズ比や相対危険がよく使われるが、後者では、測定尺度の単位が同じ場合は介入群と対照群の平均値の差（加重平均の差 weighted mean difference: WMD）を使って統合し、測定尺度の単位が異なる場合には、標準化平均差（standardized mean difference: SMD）、すなわち、平均の差を標準偏差で除したもので統合する。SMD表示は、Cohen's 係数、OR変換、信頼区間、などいくつかのオプションがある。
以下は 自作 GRADE gl step-3 より。
 | GRADE systemでの、アウトカム分類例 |
正確な内容はGRADE論文を参照
(1)American Thoracic Society: "GRADE" statement
(2)Guyatt G, et al: ACP J Club. 2006; 140
(3)BMJ 2004;328:1490 (19 June),
(4)Aihara M, Guyatt G, Falck-Ytter Y. Hama R. The Informed Prescriber 2007; 22
(5)Aihara M, Guyatt G, Falck-Ytter Y. GRADE system and SoF. Therapeutic Res.2007(abs)